細長い敷地に建つ、陶芸アトリエのある“職住一体”の家【住まいの設計】
中村邸は、陶芸家の妻のアトリエと建築家の夫のアトリエを兼ねた職住一体の住まい。
こうした機能をもたせながら、敷地面積は約16坪、さらに間口の狭い細長い敷地という厳しい条件でした。
設計をした夫の高淑さんはどのように、これら条件をクリアしたのでしょうか。
あらゆる面で興味深い中村邸をご紹介しましょう。
■ キッチンに隣接する陶芸アトリエ
中村さん夫妻の家は、間口わずか2.77m。南北に長い建物は、3階建て。その2階に妻、直子さんの陶芸アトリエがあります。
まずは気になる陶芸アトリエをご案内しましょう。
妻の陶芸アトリエは、2階のダイニングキッチンと同じフロアにあります。
写真奥がダイニングキッチン、手前がアトリエスペースになっています。
ダイニングキッチンとアトリエを仕切っているのは、視線の通るガラス。その部分に棚をしつらえてギャラリーとして活用しています。
こちらが陶芸アトリエです。
西側の大きな窓から光が注ぐ明るい空間。
閉じこもって没頭するよりも、暮らしと創作が緩やかにつながる直子さんのスタイルが伝わってきますね。
音や光、人の気配が伝わり、家事と創作の切り替えもスムーズだそうです。