細長い敷地に建つ、陶芸アトリエのある“職住一体”の家【住まいの設計】
ここでこだわりのものといえば?
無垢ブラックウォールナットの作業テーブルだそうです。塗装した天板で粘土を練るとくっついてしまうため、無塗装の板を探し、銘木の店で見つけ出しました。
「陶芸は孤独な作業ですが、私の場合ひとりだと寂しくなってしまうんです。案外、人が近くにいたほうが集中できる気がしますね」
「陶器は、生活で使うものがつくれるのが楽しい」と器や陶壁、アクセサリー、花器なども広く制作。
ペンダントライトは高淑さんのオーダーで、高淑さんが設計した住宅に納品したもの。ドットからこぼれ出る光が楽しめます。
ギャラリーとして使用する棚は、近づくとこんなふう。
ガラスなので、ダイニングキッチン側からも作品を見ることができます。
ちなみに直子さんは東京・自由が丘で陶芸教室を主宰しているそうですよ。
■ 細長い敷地を最大限に使う
間口の狭い地上3階建ての外観は、ショップのようなたたずまい。
「時代や用途に合わせて住宅以外にも転用できる設計で、長く生きる建築を目指しました」と高淑さん。
右隣の建物も高淑さんが設計しただけあり、2棟の建物はぴったり調和が取れています。