細長い敷地に建つ、陶芸アトリエのある“職住一体”の家【住まいの設計】
日当たりがよくて、愛猫もウトウト。
「お気に入りはベッドの上。窓から光が入ってポカポカするの」
■ ギャラリーも兼ねる多目的ガレージ
1階はガレージとガレージ奥に高淑さんのアトリエ、という構成。
1階はRC造です。柱型が現れないため、間口が狭いながらも愛車のポルシェが収まるガレージを実現しました。
ガレージはギャラリーやイベントスペースも兼ね、夫妻で2人展を開催したりガレージセールを開いたこともあるそうです。
黒い螺旋階段が、より空間をシャープでおしゃれな印象に。
右手の壁は、直子さん手焼きの陶壁で、微妙に色の違う陶板が繊細なグラデーションを描きます。ポルシェの赤が映える空間ですね。
こちらは1階奥の高淑さんのアトリエ。
コンパクトながら収納するものを徹底的に採寸し、ぴったり合う家具を造作しているため必要十分な空間。
打ち合わせには2階のダイニングを使うこともあります。
設計から引っ越しまで2年を要したという高淑さん。間口の狭い敷地をいかに有効に使うか、何度も模型をつくって検討を重ねたそうです。
敷地を存分に有効活用したお宅ですが、ガレージがイベントスペースになったり、ダイニングが打ち合わせ場所になったりと使用目的を定めないことでも、実際の面積以上の広がりを感じさせるんですね。