細長い敷地に建つ、陶芸アトリエのある“職住一体”の家【住まいの設計】
木とコンクリート、ガラスのミックスが共通していますね。
さて、どのように難しい土地の形状を克服したのでしょうか。
間口は2.77mで、縦に長く、奥行きがあります。特徴としては、ガラス面が多いことが分かりますね。
やはり構造がポイントでした。
細長い敷地を有効に使うため「薄肉ラーメン構造」を採用しています。
左右に見える偏平な木製壁柱がフレームになって支えるため、室内に柱型や梁型、耐力壁が現れず、広く使えるのです。
構造体である壁柱以外の壁はすべてガラスを使い、間仕切り壁も最小限に。どこにいても視線が抜け、広がりを感じさせてくれます。
では、他の部屋はどのようになっているのでしょう。
3階はプライベートなフロア。主寝室にも、窓からたっぷり光が注ぎます。
寝室側から北側を見たところ。ガラス窓とまっすぐな廊下により視線が抜けます。
廊下の右手にゲストルーム、奥の扉の先にバスルームとトイレがあります。
バスルームと洗面室、トイレは壁や廊下を設けずワンルームに収め、狭さを感じさせない設計に。
洗面室は2面をガラスにして光を取り入れ、広がりも演出。
カウンター下に洗濯機をビルトインし、背面に室内干しスペースを設けて家事動線に配慮しました。