1億円かけて建て替え?1室ずつリノベ?築古マンション大家の決断
半世紀前のルールでは3階建てが建てられたのですが、現在の法制度では2階建てしか建てられないのです。これでは建て替え後の部屋数は、これまでの3分の2に減ってしまいます。いくら一室あたりの家賃が上がっても、トータルではやや減ってしまう計算なのです。
1億円近い借金を背負ってこれでは割が合わないということで、建て替えはあきらめました。
結局、空室が出るたびにリノベーションしていく道を選び、5年経った現在では半分以上の部屋が新しくなりました。
リノベーション後の室内
幸い、新しい部屋のマンションの賃料は、僕が引き継いだ頃の賃料とくらべてグンと上がりました。
■ リノベーション後の賃料は新築時の想定賃料とほぼ同じ
リノベーション後の部屋の賃料をごらんください。
部屋によってバラつきがありますが、11万円半ば~12万円の家賃をいただくことができています。
もう一度、建て替えた場合の想定賃料をごらんください。
両者をくらべると、ほぼ同じ金額と言っていいでしょう。これには僕も驚きました。
部屋数も含めて考えると、建て替えた場合の約1.5倍の賃料収入となる計算。築古マンションはメンテナンス費用がかさみますし、この先あと何年もつかもさだかではありませんが、それでも多額の借金を背負う新築のプレッシャーにくらべれば、はるかにマシ。