住宅ローンは何歳までに完済すべきなの?宅地建物取引士に聞きました
また、毎月の返済額を抑えることで、定期的な「繰り上げ返済」も可能となるのです。
■ 繰り上げ返済をしなければ「ずっと返済が続く」
※写真はイメージですFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
繰り上げ返済とは、返済中に融資金の全部または一部を繰り上げて返済することで、返済額に応じて借入期間を短縮することができます(月々の返済額を少なくすることもできます)。
逆に言えば、繰り上げ返済をしなければ当初設定した期間中、ずっと返済を続けなければなりません。たとえば、定年年齢60歳の企業に勤務する現在40歳の人が、75歳までの住宅ローンを組んだ場合、定年までに住宅ローンを完済しなければ退職金や貯蓄で残りのローンを一括で支払うか、または退職後も毎月のローンを支払い続けなければなりません。
長期の返済期間を設定したにもかかわらず、その返済計画(毎月の返済額、ボーナス返済額)に余裕がなく、繰り上げ返済が難しいような場合は、もう一度資金計画の見直しが必要かもしれません。
繰り返しになりますが、繰り上げ返済をしなければ30年ローンなら30年間、35年ローンなら35年間、「ずっと返済が続く」