テレビやゲーム禁止は効果ある?増える子どもの学習時間は3分弱
テレビやゲームの時間を制限しても、子どもがそのまま机に向かって勉強するようになるわけではないから。
テレビやゲームを制限されたら、スマホでチャットするとか、インターネットで動画を見るなど、他の遊びに移行するだけだというわけです。
しかしその一方、著者らの研究では、テレビ視聴やゲーム使用の時間が長くなりすぎると、子どもの発達や学習への悪影響が飛躍的に大きくなることが示されているそうです。
■テレビやゲームは1日1時間程度なら問題なし
そうなると気になるのは、どれくらいのテレビ視聴やゲーム使用なら無害なのだろうかということ。
ところが、1日に1時間程度のテレビ視聴やゲーム使用が子どもの発達に与える影響は、まったくテレビを観ない・ゲームをしないのと変わらないことが示されたのだとか。
とはいえ、1日2時間を超えると、子どもの発達や学習時間への負の影響が飛躍的に大きくなることも明らかになっているそうです。だとすれば、子どもが1日1時間程度、テレビを観たりゲームをしたりすることで息抜きをするのは、決して悪いことではないということになります。だから、罪悪感を持つ必要はないわけです。
「『テレビやゲームは有害だ』というのは、その昔『ロックンロールを聞くと不良になる』といわれたのと同様、単に人々の直感的な思い込みを強く反映した時代遅れのドグマにすぎないのです」