子どもに会うのが怖い?2ダースも子どもがいる精子ドナーの不安
「自宅の玄関に、父親の姿やお金を求めて人が訪れるのが怖い」と、オーストラリアのメディア会社、フェアファックス・メディアに話しました。
■2ダース以上の子どもを持つドナーの不安:ケース2
60代のあるドナーは、子どもができない夫婦に対して気の毒に思う気持ちから、80年代に幾ダースもの精子を提供。
男性夫婦は彼等の間にできた子どもにはこのことを話しておらず、最近になってようやく、自分の精子が12世帯に20人以上の子どもを誕生させたことを知りました。
彼の妻が政府の計画についての記事を偶然見つけて以来、夫婦は潜在的プライバシーの侵害に憤りを感じ、ドナーは慎重な方法をもって個人的に説明を受けるべきだと主張。彼等は精子提供をしたエプワース病院を訴えることも考えていると言います。
彼は厚生大臣であるジル・ヘネシー氏に当てた手紙で、9/4までであったこの計画に対する審議期間を2016年の3月にまで引き延ばすよう政府に求めました。
同時に彼は、すべての精子ドナーがこの計画について把握し、公平な結果を得られるようにするために利害関係者名簿の作成を要求したそうです。政府は、子どもは医学的な理由であろうとなかろうと、自分は誰から生まれたのか、ドナーと連絡を取りたいと思うことは当然であり、自らの遺伝子について知る権利があると主張します。