子どもに会うのが怖い?2ダースも子どもがいる精子ドナーの不安
精子提供の際に、ドナーに対して自分たちが匿名性を約束した誠意が、遡及的に政府によって崩されてしまうことを申し訳なく思っていると語るコヴァーチ氏。もしも誰かが玄関のドアをノックして、“こんにちは、お父さん”とやって来たら、今まで彼等の間で保たれていた関係は崩壊する可能性があると懸念を露にしています。
“正解”のない、ドナーと子どもの関係をめぐるこの問題は、今後も議論が続きそうです。
(文/スケルトンワークス)
【参考】
※Wealthy sperm donor fears contact from more than two dozen offspring-The Age
※南貴子(2010)『人工授精におけるドナーの匿名性は医師の法制度化の取り組みと課題−オースとラリア・ヴィクトリア集の事例分析を中心に−』家族社会学研究会