子どもに会うのが怖い?2ダースも子どもがいる精子ドナーの不安
ドナーの個人情報公開にあたり、政府が設けたディスカッション・ペーパーには、ドナーに対する措置が示されています。
ドナーは提供を受けた子どもから接触の希望があった場合、それ受け入れるか、またどのような手段でそれを行うかなど、結論を出すために2ヶ月の猶予が与えられるという内容。
もしもドナーが子どもを拒否し、それでも子どもが接触をはかりたいといった場合、子どもには9,000ドル近い罰金が科せられるというものです。
■2ダース以上の子どもを持つドナーの不安:ケース3
しかし、この政策に怒りを感じているあるドナーは、それでもまだ不充分だと語ります。個人情報がわかってしまえば、インターネットなどあらゆる方法で見つけ出すことが可能であり、接触を拒否された人間が起こす行動は恐ろしいものだとも。
また、この罰金制度は提供を受けた子どもだけでなく、その子どもの母親にも適用されるのか疑問を抱いているといいます。ヘネシー氏は、フェアファックスに発表した声明のなかで、接触を望まないドナーへの接触を試みる人は、誰であろうと罰が科せられるだろうと述べました。
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体外受精のパイオニアであるギャブ・コヴァーチ氏は、ドナーの匿名性が失われるこの法律が施行されれば、自分のドナーを知りたい子どもからの電話が殺到するとして、反対意見を支持しています。