日本のトップ1%の年収は1300万円?統計データでわかる真実
なお、この調査は給与だけではなくあらゆる所得が対象になっているため、より全体的な傾向を示しているとか。
一方、これは世帯全体の数字なので、個人になるとさらに数字が小さくなるはず。さらに対象をトップ5%まで広げると、1,000万円くらいから対象範囲になることに。
これらを総合的に考えると、1,300万円という数字はかなり現実的だというわけです。
■実は港区民が所得の伸びに大きく貢献していた!
そしてこの結果には、日本において、給与所得だけではお金持ちになりにくいという現実が映し出されているといいます。
具体的にいえば、資産価値上昇の恩恵を受ける人が少ない日本において、単期間で大きなお金をつくるためには、現実問題として投資をしないとお金持ちにはなれないということ。
事実、港区の住人には株式や不動産の投資をしている人が多いため、これがアベノミクスの株高によって、所得の伸びに大きく貢献したのだそうです。この層が、本当の意味での富裕層だというわけです。
たとえばピケティ氏の話を耳にするにしても、ここまで考える人とそうでない人との間に大きな差がつくのは当然だというわけです。
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このように本書では、難しそうなことがらもわかりやすく解説されています。