1円でも安くする努力は大間違い?値上げで逆に会社が儲かる理由
『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』(石原明著、ダイヤモンド社)の著者は、これまでに4,500社を超える企業のコンサルティングや、経営に関するアドバイスを行ってきたという経営コンサルタント。
とはいえ、よくいるコンサルタントとは少し違った考え方を持っているようです。
なぜなら、事業モデルがB to BであろうとB to Cであろうと、ほとんどすべての企業で値上げをしてもらったというのですから。
しかも上げ幅の大きいケースでは、もとの10倍以上の値上げをしたこともあるのだとか。一般的な尺度からすれば、リスクの方が大きくなってしまうとしか思えないのではないでしょうか?
■付加価値のない値上げをアドバイス
加えて、もうひとつ特異な点があります。
たいていの人は値上げと聞くと、「なんらかの改善をするのだろう」と思うはず。たとえば、高い値段にふさわしい付加価値をつけることなどがそれにあたります。
ところが著者の指導内容はそうではなく、「単に値段を上げてもらう」ところからスタートするというのです。
なにか変えるとしても、せいぜい包装を変える程度だといいます。
■実は「値段を上げること」