すべての悩みは「人間の三大煩悩」を観察するだけで解決できる?
悩みのはじまりには、決まって“心の反応”があるもの。心がつい動いてしまうから、そこに悩みが生まれるということです。
ならば“ムダな反応をしない”ことで、すべての悩みを根本的に解決できるはず。
これが、『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』(草薙龍瞬著、KADOKAWA)の考え方。
そして「反応しない練習」を教えてくれるのは、古代インドの賢者であるブッダの考え方だそうです。
そのことを理解するため、「悩み」をモチーフにして考えてみましょう。
■悩みは「貪欲」「怒り」「妄想」のどれか?
そもそも人はなぜ、いつまでも悩みから抜け出すことができないのでしょうか?著者によれば、それは「自分の心が見えない」から。
たとえば心にモヤモヤしたものを抱えているとき、もし「心の状態を知る」という発想を知らないと、霧が晴れない状態はいつまでも続くことになってしまいます。
そこで解決のために著者が勧めているのは、心に「貪欲」「怒り」「妄想」の、どれが存在するのかを観察してみること。
たとえば「欲が働いている」「怒りを感じている」「これは妄想である」という具合で、3つともある場合が少なくないそうです。