世界は数字が全てではない!数値化に隠された「恐ろしいリスク」
プロのトレーナーや医者にとっては、定量化はとても有益なものになります。しかし、一般の人が単に定量化だけを行うと、自分の身体に耳を傾けることを止め、生活が数字に支配されてしまう危険性があるのです。
■すべて数字で判断できるわけではない
メルボルン大学の数学者であるジャン教授は、「数字はどんなときでも冷静で公平。議論の余地はない」と指摘します。事実と幅広い知識に基づいた判断は、思想や直感に基づく判断よりも遥かに優れていますが、すべてが定量化できるわけではありません。
たとえば、文化と創造性について考えてみましょう。
仮にある文学の質を測ろうとしたとき、作者がどれくらい本を書いてきたのか、その本がどれくらい売れているのか、読者をどれくらい楽しませたのかなど、どれを基準に判断すべきなのでしょうか?
■人々は数字で余計な不安をなくしたい
たとえば感情を測り、視覚化することはできるのでしょうか?
自己管理アプリケーションReallifexのクリエイター、アレックス・プレイト氏によると、なにが起きているかをより理解し、不安をなくすためのクリアで事実に基づいた観点を持つため、人々は感情を測りたいのだそうです。