2月に日本で大雪が降ると「すき焼き」を食べる人が急増する理由
■大雪の日にはすき焼きを食べる傾向が
さらに、「これは今後さらなる検証が必要かもしれない」と前置きしたうえで、著者はもうひとつおもしろい現象を紹介しています。
2014年2月に東北地方から関東、東海地方一帯が大雪になったことがありましたが、そのとき、すき焼きの検索数が他のメニューにくらべて上昇する現象が見られたというのです。
つまり、大雪の日にはすき焼きを食べようと考えた人が多かったということ。
さて、ここにはどのような意味があるのでしょうか?
■すき焼きは豚肉があれば簡単に作れる
前述したように、すき焼きは「ハレの日」のごちそうであるだけではなく、日常的に食卓に登場するメニュー。
そして、「豚肉を使って、フライパンで簡単につくれるすき焼き」が定番化している。
だとすれば、次のように解釈できるのではないだろうかと著者は分析しているのです。
家庭の冷凍庫には特売の日に購入した豚バラなどの肉がストックされていて、同じように豆腐も常備されている。
そして大雪の日は買いものに行きづらいので、ストックしてある食材を使ってつくれるものを検索する。
しかも、あるもので満足できるメニューをつくりたい。