2月に日本で大雪が降ると「すき焼き」を食べる人が急増する理由
そのような発想が、すき焼きの検索結果につながったということです。
ならば、たとえば大雪の予報が出たら「買いものに来られないときには、おうちですき焼きがおすすめ!」などという店頭POPをつくり、牛肉や豚肉、すき焼きのたれなどをまとめた棚をつくれば商機が生まれるということになります。
このように「小さな変化」を発見し、仮説を立てやすいのも大規模な検索データならではの特徴だと著者はいいます。
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仮説をもとにデータを多くつくり、それを素早く実行して検証する。それは、生活者に支持される魅力的な売り場づくりにつながるということ。
でもスーパーに限らず、こうした方法論は、さまざまなビジネスに応用することもできそうです。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※中村耕史(2015)『「少し先の未来」を予測する クックパッドのデータ分析力』日本実業出版社