「第3の場所」提供で差別化!高くても売れるスターバックス戦略
さらにはフードメニューがあまり豊富ではないのも、食事を積極的に提供するコーヒー店との差別化を図るための策。
大切なのは、食事をする場所ではなく、家庭、職場、学校などを離れ、気分転換するための第3の場所という経営戦略を実現すること。そのためには、コーヒーに絞った専門性が必要だということです。
■一般的な飲食店より長いスタバの研修期間
提供している商品やサービスについて専門性があることは、とても重要。そうでなければ、サービスでこたえることも、顧客の信頼を得ることもできないからです。
だからスタバでは専門性を重視し、社員をしっかり教育する仕組みができているのだとか。
一般的な飲食店の場合、研修期間は長くても2~3日ですが、スタバではアルバイトも正社員も区別せず、80時間の研修を2ヶ月かけて行うのだといいます。この研修を受けて初めて、バリスタとして店で働けるということ。
そしてバリスタとして働くと、さらに目標が設けられているといいます。バリスタトレーナー、ブラックエプロン、シフトスーパーバイザー(時間帯責任者)という役割に挑戦し、自己の成長をはかることができるのです。
このような人材育成の仕組みは、スタバの離職率の低さを実現する原動力になっているといいます。