5年後の目標はトップダウンで!成功する「数値目標」の立て方
しかし根拠となる考え方を聞くと、数値目標の立て方は大きく2つのパターンに分かれるといいます。
1人目のパターンは次のような感じ。
・日本国内の人口は1億2000万人
・このうちの5%が、うちの見込み客になり得る
・この見込み客のなかで10%のシェアを押さえる
・顧客1人あたりの売上は年間で3万円
→1億2000万人×5%×10%×3万円=年間180億円
このように楽観的な構想をもとに計画数値を導き出す方法を「トップダウン方式」というそうです。
一方、2人目のパターンはこんな感じだとか。
・各テレアポ担当者は1日あたり200件のセールス電話をかける
・セールス電話の3%が契約に結びつく
・営業日は年240日
・顧客1人あたりの売上は年間で3万円
・テレアポ担当者を2人雇う
→200件×3%×240日×3万円×2人=8640万円
このように現実的な予測に基づいて計画数値を導き出す方法は「ボトムアップ」方式。どちらを選ぶかについて議論になるのはよくある話。しかしいずれにせよ、トップダウン方式はえてして実態とかけ離れ、実現不可能な計画となりがち。
一方のボトムアップ方式では、“伸びしろ”がない。