5年後の目標はトップダウンで!成功する「数値目標」の立て方
「できて当たり前」な、現実的すぎる計画になりがちです。
では、どうすればいいのでしょうか?
■トップダウンとボトムアップ両方で立てる
この問いに対して、起業家の事業計画作成を行っている中小企業診断士の知人が、以下のようなことをいっていたのだといいます。
「まず5年後を上から、ほんで3年を下から攻めるねん」
もちろん「上から」はトップダウン、「下から」はボトムアップのこと。
つまり、5年後の中長期的なゴールとなる目標数値はトップダウン方式で掲げ、その後に3年の中期計画をボトムアップ方式で立てていくのがよいということです。
そして著者はここで、京セラ創業者であり、JALの再生も果たしてみせた名経営者・稲盛和夫氏の「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」という名言を引き合いに出しています。
新しいことにチャレンジする際は、ワクワクしながら遊び心を持ち、楽観的に構想し、まず「こうなりたい」といった夢や希望を持たなければならない。
しかし、短期的な計画段階ではそれではいけない。
楽観的で夢のような大きな目標であればあるほど、それに伴うリスクも大きくなるもの。
そこで悲観的な視点を持ち、リスクを回避する対策も考慮しながら、具体的な計画を立てなければならないということ。