虹は本当に7色?この問いの答えを探すためにまず考えるべきこと
「みんなに人気のパン」のランキングがあったとイメージしてみてください。
3位と2位は、次のような結果でした。
3位:あんパン。
2位:メロンパン。
では、1位はなんでしょう?
意外なことに、答えは「食パン」だったのだそうです。
拍子抜けするような結果ですが、しかしここには重要な問題があります。
人気1位であるにもかかわらず、多くの人が食パンを思いつけなかったということ。それは、どう考えても不思議なことなのではないでしょうか?
そして、ここからわかることがあります。
大切なのは、「1位=食パン」を連想するためには、どんな頭の使い方をすればいいのかということ。
別な表現を用いるとすれば、頭を使うことが大切なのです。それは、論理思考の力。
これこそが、『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―――論理思考のシンプルな本質』(津田久資著、ダイヤモンド社)のコンセプトです。
その本質を探るべく、「虹はなぜ7色なのか」という問題に迫ってみましょう。
■外国だと虹は何色になるのか
ここで著者は、「色を表す言葉」を取り上げています。どういうことだかおわかりでしょうか?
日本では一般的に、虹は7色です。