労働者の5割以上が抱える「仕事ストレス」をためこまないヒント
死は誰にでも訪れます。しかしそのことを考えて、不安に感じながら生きるのはイヤですよね。けれども、いつか来るそのときのために後悔しない生き方をしたいもの。
そこでぜひともおすすめしたいのが、『悔いのない人生』(齋藤孝著、SBクリエイティブ)です。
著者は、多数の著書を執筆し、テレビ番組にも出演する明治大学文学部の齋藤孝教授。多方面で活躍する齋藤教授は40代で体調を崩したことをきっかけに、死について考えるようになったといいます。
『悔いのない人生』は、死にまつわるさまざまな問題を古典などからひもときながら、よりよく生きる方法を見つける一冊です。
今回は第3章「老いと上手に付き合う」から、現在多くの人が抱えるストレスやネガティブな感情を吐き出すコツを紹介したいと思います。
この章では、福岡藩の儒学者である貝原益軒の『養生訓』からヒントを探っているのです。
■働く人の5割以上が不安を抱えている
ストレス社会と呼ばれる現代。平成25年の労働安全衛生調査によれば、現在の仕事や職業生活に関することで強い不安や悩み、ストレスがある労働者の割合は52.3%となっています。
会社のなかだけでなく、学校や友人関係など、なにかしらのストレスを抱えている人は多いもの。