4500年前は麦や米などの穀物がお金?歴史に学ぶ「お金の話」
というべき一冊。
きょうはそのなかから、第22講「お金の話」に焦点を当ててみたいと思います。
■お金がはじまったのは4,500年前
いまから約1万年前に濃厚がはじまったころ、たとえば集落同士が、ムギとリンゴを交換し合うようになったとします。しかしやがて、「ムギどのくらいで、リンゴ何個分になりますか?」という話になってきます。
そして、さらに別の集落とシャケを交換するようになるなど、交換の方法がどんどん複雑になっていく。
「ならば、いっそのことモノの価値を決める基準=単位をつくろう」ということになり、つまりはそれがお金のはじまりだということ。
お金は、だいたい4,500年前にはじまったといわれているそうです。人類の歴史を1万年と仮定すると、むしろお金がなかった時代の方が長く、5,500年も続いたことになります。
そのころお金になったのは、誰もが貴重と認めるモノ。たとえばムギ、コメ、トウモロコシなどの穀物、ウシ、ブタ、トナカイなどの動物、あるいは毛皮、貝殻、珍しい石など。それらがやがて、貴金属に変わっていったというわけです。
とはいえ貴重すぎると、それは誰にも手の届かないものになり、流通しません。