言葉がほしい時は無駄な数千の言葉ではなく「心に響く一言」を!
きょうはそのなかから「数字」と「言葉」に関する印象的な考えを引き出してみたいと思います。
■心に響く一言を話そう
「無益な語を集めた一千ものことばより、聞いて心の静まる有益な一言のほうがよい。
無益な語句からなる一千もの詩より、聞いて心の静まる一編の詩のほうがよい」
(ダンマパダ100-101 by.ブッダ)
これは、「ムダな数千のことばより、心に響く一言を話そうよ」という意味だそうです。
近ごろの書店では、著名人や歴史上の人物の名言集のようなものが人気だといいます。
これだけ情報があふれ、インターネットやテレビでも言葉がすごい勢いで消費されているにもかかわらず、人はまだ言葉を求めているということ。
本書の主人公である猫は、「人間の名言になんて興味ないぼくらには、よくわからニャイな」と興味がなさそうですが、これはなかなかおもしろい現象だといえるのではないでしょうか。
人生の真理を突いた言葉、心を静かに落ち着かせてくれる言葉、傷ついた心を癒し、生きる力を与えてくれる言葉などなど、ひとことで「言葉」といってもさまざま。
しかし、なんらかの有意義な言葉と出会えることを期待して、人は名言集を手に取るのかもしれないということです。