言葉がほしい時は無駄な数千の言葉ではなく「心に響く一言」を!
■『ダンマパダ』とは?
そして、およそ2,500年前にブッダが各地で行った説法を聞くことは、そうした言葉と出会う貴重な体験を人々にもたらしたのだといいます。
本書で紹介されている『ダンマパダ』という経典の名は、パーリ語でそのまま「真理(ダンマ)の言葉(パダ)」という意味なのだそうです。
これは、ブッダの言葉に感銘を受けた人々によって伝承・口伝された話の内容が、後世の人たちの手によってまとめられたもの。
文字どおり、真理の言葉がいっぱい詰まった経典といえるわけです。
■幸せのために働こう!
さて、先ほどの言葉に戻りましょう。
無益な一千の言葉より、心の静まる有益な一言。
これは本当にそのとおり。その証拠に、これまでにも、さまざまな言葉(名言)が生まれてきています。
そのひとつとして本書で紹介されているのは、本田技研工業創業者である本田宗一郎さんの残した次の言葉です。
「自分の幸せのために働け」
会社のためとか、給料をもらうためではなく、自分が幸せになるように働けということ。
仕事は決して楽なものではなく、むしろ、つらいことの方が多いものだともいえるかもしれません。