3人に1人の子どもは胎内記憶がある?生まれ変わりを科学が解明
けれど、胎内記憶だけでなく、過去生や、中間生の記憶を語る子どもが実在することは、どうやら間違いないようです。池川さんの行った調査によると、胎内記憶を語ったことのある子どもは、全体の33%。つまり3人にひとりということになります。
偶然から胎内記憶のことを作文に書いた子どもに出会った池川さんは、そのあまりに具体的な描写に驚き、胎内記憶について本格的に調べる気になりました。
その結果、空想にしてはリアルすぎることを語る子どもたちとさらに出会い、「胎内記憶や中間生記憶を持つ子どもはいる」と確信するに至ったといいます。
医学の世界では、胎児も新生児も記憶力や思考力が未発達な無力な存在だとされているそうです。しかし、「記憶があるということは、生まれる前の赤ちゃんにも感情や意識がある」、つまり「心があるということ」です。
そこで池川さんは、自らの産科医としての半生を振り返りました。
果たして、自分は赤ちゃんの人格を尊重してきたのかと。そしてそのとき以来、赤ちゃんや患者さんの心に寄り添う産科医になろうと決心したそうです。
■唯物論者が生まれ変わりの研究をはじめたきっかけ
本書のもうひとりの著者である大門さんは、若いころは筋金入りの唯物論者で、大学の教え子に愛とはなにかと聞かれ、「生物が子孫を残すために体に仕組まれたメカニズム」