借金が0円の会社は潰れる?無借金経営の意外なリスクが明らかに
残りは250万円ですが、その大半が在庫や売掛金に化けてしまい、そればかりか借入金の返済も回ってきます。
つまり増収増益になったとしても、資金繰りは大変。だから銀行からお金を借りなければ、会社を成長させることはできないということです。
■無借金経営の会社ほど倒産しやすい
「無借金経営の方が財務体質はいいのだから、いざというときにお金を借りやすい」
そのような考え方は的外れで、無借金経営の会社ほど、お金を借りることはできないのだと著者はいいます。
もちろん、借金をしない会社の方が財務体質はいいということにはなるでしょう。
ところが財務体質がいいからといって、すぐにお金を借りられるわけではないというのです。
なぜなら銀行は保守的であるため、過去の鳥時期実績に対してお金を貸すものだから。いわば「継続性」が原則であり、新規取引には必要以上に慎重になるものだということです。
これは想像してみれば、すぐに理解できることです。
もし、一度も借り入れのない会社が急に融資を申し込んできたとしたら、銀行はどう思うでしょうか?
「よほど追い込まれているんだろう」「回収に不安があるかもしれないから、新規の融資は見合わせよう」