相場は8千円!日本より当たり前なアメリカのカウンセリング事情
髪が痛んだらトリートメントするのと同じで、心が痛みつつあったら、カウンセリングを受けてケアするのです。
■日本でカウンセリングが浸透しにくい理由
では、ストレスチェック義務化によって、日本でもカウンセリングは広がるでしょうか?
日本ではまだまだメンタルヘルスへの偏見が強く、家族などのプライベートの深刻な悩みを他人に話すことを嫌います。誰かに話して解決する、という文化がないのです。
また、日本人はこれまでずっと「耐えることが美徳」とされてきたため、辛くても我慢してしまう傾向があります。それに、自己表現がアメリカ人より得意ではないので、うまく説明できる自信がないという理由でカウンセリングを避けがち。
ですがカウンセラーは守秘義務がありますので、気兼ねなく話してみるといいでしょう。
*
日本にはずっと、「和を持って尊しとなす」といった集合文化が根づいています。しかし欧米型のライフスタイルやワークスタイルが輸入された結果、自己責任など個人の責任を問う価値観も台頭してきました。
そこで価値観が変わってきたものの、古い価値観と新しい常識との間で、目に見えないストレスを抱える人も増えたのです。