ただ「食べるだけ」の大食い選手権が20年以上も続いている理由
テレビ東京の『元祖!大食い王決定戦』は、1989年にスタートし27年も続いています。
ただ食べるだけのこの番組が、20年以上も続いている理由はなんなのでしょうか?人はなにを求めて、大食い番組を見るのでしょうか?
今回は、その理由に迫ってみます。
■1:人間の根源的な欲求を刺激
食は3大欲求のなかでもかなり強い欲求です。
そして唯一、テレビで放送することによって擬似的に満たすことができる欲求でもあるのです。
「思い切り食べたい」「満腹になるまで食べものを詰め込みたい」という思いは多くの人にあるもの。また日本人は世界でも肥満の少ない国民ですので、あまり思い切り欲望を開放して食べまくるということがない国民性でもあります。
つまり大食い番組によって、そんな欲求が擬似的に満たされることが大きいのでしょう。大食いタレントのギャル曽根が人気だったり、ニコニコ動画でただ食事しているだけの番組が人気だったりするなど、細い人が脅威の食事量をこなしていることに恐れおののき、人間の神秘に触れられるのも大きいでしょう。
あまり食べすぎない日本人ですが、その分、畏敬の念を持って大食い選手権を見ているのだと思われます。