1000人の投資家集団が失敗事例から語る「不動産投資」の基本
そんな場合は10年間タダ働きだったということになるだけでなく、「働いてお金をロスする」という意味不明の結果になってしまうのです。
■必ず相場よりも安い物件を購入するべし
この例からもわかるように、「相場より高く買う」という失敗は、絶対に避けなければいけないと著者は強調しています。
大切なのは、まず購入時に正確な相場を学び、必ず相場より安く、無理なら相場と同等の金額で購入すること。そしてそのためには、誠実で信頼できる不動産仲介業者から紹介してもらうべきだといいます。
■物件の「売却額」も自分で算定するべし
また売却の際にも不動産仲介業者に協力してもらいますが、キャピタルゲインをいくら得られるかを計算し、売却額を自分で算定することが必要。
相場を知るのはもちろんのこと、ローン残高を考えて、「これより下回ったらトータルでいくらの損になるのか」を知らなければならないということ。
また、売買のタイミングも自分で知るべき。建物が劣化して使えなくなってから売るのか、使えなくなった建物を壊して土地だけ売るのか、減価償却が終わったタイミングで売るのかなどによって、利益が変わるのです。
こうしたことをすべて考えたうえで、「どのような条件で手放したいか」