ドラマ「すべてがFになる」の報酬は500万!人気作家の懐事情
『作家の収支』(森博嗣著、幻冬舎)がいま、話題になっています。
著者の森氏は、工学博士で小説家。作家デビューから19年間で小説90冊を含む約280冊の本を出版した多作家として知られ、武井咲さんと綾野剛さんの主演で2014年にドラマ化された『すべてがFになる』の原作者でもあります。
注目されているのは、率直すぎる本書の内容。作家のマネー事情を「誤差10%以内」で明らかにしているのです。
人気小説家はいったいいくら稼ぐのか、気になりませんか?そこで今回は『作家の収支』から、小説がドラマ化された場合の収入に焦点を当てます。
■印税は19年で6,000万円
映像化による収入の前に、小説が出版した人が手にする収入が「印税」です。
印税は本の価格×発行部数×印税率。
1冊1,000円の単行本が1万部発行され、印税率が12%だった場合、印税は120万円になります。一般的な印税率は、単行本など書き下ろしで12%、文庫化などで10%だそう。
といっても、なんだか漠然とした話です。しかし、ここで具体的な“本物の数字”が出てくるところが本書の魅力。『すべてがFになる』の場合、1つの作品でノベルス版(新書版)