4年後の2020年には「誰もが下流に転落してしまう恐れ」が?
家族ぐるみで働き「中流」の座を維持できたとしても、それは「偽装中流」でしかないでしょう。2020年問題が、「偽装中流」の人たちをも「下流」に落としかねないというのです。
■五輪後の景気悪化が2020年問題に
2020年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される年。現在は開催に向けてインフラ整備がはじまり、あらゆる場面で盛り上がっていますが、著者は東京五輪が終わったとたんに、日本は坂道を転がり落ちるような事態に陥る可能性が高いといいます。
それが2020年問題だというわけで、人口減少、団塊世代の高齢化による介護関連費用と医療費の財政圧迫、介護離職ゼロを実現するため企業の人件費の増大、空き家問題、また一時的に大量雇用したツケが戻ってくるなど、さまざまな問題が山積。
加えて五輪後は、それまでの巨額の財政負担が重石となり、反動による景気悪化が訪れるとも。
「いつか景気がよくなるはず」などとお上の政策に期待して待っているだけでは、間違いなく期待外れに終わってしまうと著者。政策の中身を検証し、それが自分や家族にとってプラスなのかどうかを考え、生き方を導き出すことが大事だそうです。
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とにもかくにも、政治も経済も無関心ではいけません。