2020年開催の東京オリンピックは私たちに一体何をもたらす?
を指摘しています。
決定的に異なるのは、東京がかつてのような発展途上都市ではなく、前回大会から56年の歳月を経た結果、都市機能が高度に整備された「成熟都市」へと成長しているということ。
東京はすでに、ロンドン、ニューヨーク、パリに型を並べ得る国際都市へと発展を遂げているということです。
注目すべきは、東京オリンピック招致委員会が「都市の中心で開催するコンパクトな大会」というコンセプトを掲げたこと。
前回大会では急激な投資を行ったため経済的な反動が見られましたが、今回は違います。
前回の反省を踏まえ、既存の施設を使い、施設を集中させ、設備費用がかからない「世界一コンパクトな大会」を打ち出したのです。
ですからこれが成功すれば、すでにインフラや競技施設が整備されている都市だからこそ可能な、コスト・時間・エネルギー・環境負荷を抑えた新しいオリンピックの形を世界に提示できることになるわけです。■五輪の莫大な「経済波及効果」
そして、そんな二度目の五輪が東京にもたらすプラスの効果として真っ先に挙げられるのは、当然のことながら経済効果です。
東京都の試算による東京五輪の経済波及効果は約3兆円。