1万円のカレーを生み出した「宮城県石巻市の高校生たち」の努力
(かぎかっこ)の活動のなかから生まれたストーリーに由来するもの。
東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻に誕生した、地元の高校生が運営するカフェです。
運営の目的は、将来の地域の担い手である高校生が、地域活性に対して主体的にたずさわり、そこから「自分の将来と地域」について学ぶこと。
そこでNPO法人などがプロジェクトを企画し、2012年にスタートしたのだといいます。
だから、大人のスタッフはあくまでサポート役。メニューも内装も店名についても、すべて高校生が主体となって生み出され、動いているもの。
ちなみに店名の「」には、「なんでも入る可能性や個性、原点のなにができるのだろうというワクワク感を大切にしたい」という高校生たちの思いが込められているのだそうです。
■石巻のカレーをつくろう
お店がオープンしたのは2012年11月で、地域の人々に支えられたこともあって出だしは好調。
高校生たちの学校がない週末のみの営業であるものの、毎週たくさんのお客様でにぎわったのだそうです。しかし2ヶ月ほど経過したころには、客足がだんだん遠のいていくことに。大きな原因は目玉となるランチメニューがないことだと考え、新メニューの企画会議が開かれました。