1万円のカレーを生み出した「宮城県石巻市の高校生たち」の努力
その結果、幅広い世代から愛されているメニューだからということでカレーライスが採用となり、石巻の魅力をふんだんに詰め込んだご当地カレーを開発することになったのだといいます。
「カレーで石巻を元気にしたい」という趣旨に賛同した水産加工会社から、石巻のその結果、漁業を学ぶ機会も得ることができ、また素材の無償提供も受けることができたことから、やがてカレーは完成。
さらにユニークなのは、実際にお客様に試食してもらい、味の評価とアドバイスを聞き、言い値を支払ってもらうシステムにしたことでした。
■カレーに1万円の値段が
ところがふたを開けてみると、1,000円近くをつけてくれる人がいる一方、多くは500円以下という厳しい評価。
それはそれでありがたいと感じつつも、高校生たちは、まだ満足してもらえないもどかしさを感じ、数ヶ月にわたってカレーのマイナーチェンジを続けていったのだそうです。
そんななか、いつもどおり営業をしていると、40代くらいの男性客がカレーとコーヒーを注文。
そしてその人の帰り際、高校生スタッフがいつもどおりアンケート用紙に記載してもらった金額を確認すると、
ご注文品:いしのまきカレー
値段:10,000円
と書かれていたのだとか。