「お小遣い3年分一括払い」のママに学ぶ!親子で成長する子育て
ショックを受ける娘さんに、太刀山さんはこう続けました。
「今度は、高校生活3年間でかかるお金を考えてみよう」
すると、地下鉄の定期券代が3年間で45万円。加えて洋服代、コンタクトレンズ代、参考書代、お昼やおやつ代、友達と遊びにいくお金も必要です。
2人で話し合って出した金額は、100万円。「通帳を作って、将来の練習をしたい」という娘さんの希望で、3年分の「経費・お小遣い100万円一括払い制」導入となったのです。
■持つ手が震えた「帯封つき100万円」
とはいえ、100万円といえば大人にとっても大金。当初は周囲も反対や、理解できないといった反応が多かったといいます。
「私自身も改めて『高校生活ってお金がかかるなぁ』とビックリ。
渡したお金は家のローンの繰り上げ返済のためにコツコツ貯めていた貴重なお金です。帯封付きの100万円なんて持つのも初めてで、下ろす時に手が震えました(笑)」
その後、周囲の心配をよそに3年間かけて100万円をきっちりと使い切った娘さん。毎月ほしいものを比較し、3年目は「参考書以外はぼぼ我慢した」という涙ぐましい努力の結果でした。太刀山さんは振り返ります。
「この3年間があったので、娘が大学に入ってからは本当に安心していられましたね。