鍼灸師が激白!日本人の8割以上が勘違いしている「鍼灸」の真実
ともいわれ約32種類48穴あります。新穴は1949年以降に定められたもので数は不明です。その他、「押すと痛気持いい」と感じる反応点を阿是穴(あぜけつ)といい、人により数が異なります。
次に経絡ですが、経とは経脈のこと。経は「縦糸」を意味し、ツボとツボを結び人体を縦に走行するものです。経脈には、正経十二経脈(せいけいじゅうにけいみゃく)と奇経八脈(きけいはちみゃく)とがあります。
正経十二経脈は全身に12本の経脈があり、手と足には陰経と陽経が各3本ずつあって関連する臓腑の名前が付けられています。陰経と陽経は表裏関係があります。
奇経八脈は全身に8本ありますが、そのなかで陽経を統括する督脈(とくみゃく)と陰経を統括する任脈(にんみゃく)は重要とされ、正経十二経脈と合わせて『十四経脈(じゅうしけいみゃく)』といわれています。絡は、絡脈のこと。絡は「つながる」「からまる」「まとう」を意味し、経脈と経脈を連絡するもので、全身に気血(きけつ=エネルギーと栄養)を巡らせていると考えられています。
ちなみに、中国医学は2千年以上前に成立していますが、ツボの数は成立当初から361個だったわけではなく、年代により増えてきました。