鍼灸師が激白!日本人の8割以上が勘違いしている「鍼灸」の真実
=間接灸。
「有痕灸には、透熱灸(とうねつきゅう)、焦灼灸(しょうしゃくきゅう)、打膿灸(だのうきゅう)などがあり、直接皮膚に艾(もぐさ)を乗せ、強めの温熱刺激を与えるので、痕が残ります。無痕灸には、棒灸(棒状にした艾を皮膚にかざすだけ)、台座灸(せんねん灸など)、隔物灸(塩やしょうがスライスの上に艾を置く)などがあり、痕も残らず心地良い温熱刺激です。小児にも可能ですよ」と佐々木さん。
無痕灸なら、「お灸に興味はあるけど熱そうで怖い……」という人でも無理なくできそうですね。
■8~9割が「鍼灸=肩こりや腰痛の治療法」と勘違い!
みなさんは、どんなときに「鍼灸」をすると思いますか?佐々木さんによると、8~9割の人が、「肩こり」「腰痛」に対する施術だと思っているのだそうです。
でも実際は、神経症やノイローゼといった神経系の疾患から、高血圧のような循環器系疾患、そして仮性近視や貧血など、多くの疾患に対して有効だということが、米国国立衛生研究所により認められています。佐々木さんはさらに、こうした疾患のうち、神経痛、リュウマチ、頚肩腕症候群、頚椎捻挫後遺症、五十肩、腰痛は日本で鍼灸の健康保険の適用が認められているという耳寄りなお話を教えてくださいました。