「15%引き」「40%OFF」の商品が消費者に選ばれない理由
「Tシャツ2枚購入すれば、お会計40%OFF!」
このブランドのTシャツは2,000~3,000円程度の価格ばかりでした。
もし2,000円と3,000円のTシャツを1枚ずつ購入するとしたら、前者の「無料パターン」ですと、3,000円+0円=3,000円。後者の「40%OFF」ですと、(3,000円+2,000円)×0.6=3,000円。
つまり、どちらでも購入金額はほぼ変わらないことになります。
でも、このファッションブランドは「無料」という概念でキャンペーンを設計しました。いったいなぜでしょうか?
■消費者は計算させられることがストレス!
消費者の視点で考えれば、Tシャツやショーツなんて安い商品で、「◯%OFF」といわれてもおトク感は少ないはず。「別に2枚もいらないし」なんて思われてしまうかも。
「0円(無料)」といわれて、ようやくおトクかもと思えるかもしれませんね。
また、ビジネス数学の専門家としての視点で考えると、一部を除き、ほとんどの人は「計算させられること」に強いストレスを感じます。
「◯%OFF」よりも、「1枚は0円」と伝えてくれたほうがはるかに気分いいし、スッと頭に入ってくるのです。