なぜ人は出資するのか?誰かにお金を出したくなる「4つの心情」
これがクラウドファンディングの大枠です。
では、人はなぜ「誰かを応援するために」お金を出すのでしょうか。
じつは、ここを知っておくことがクラウドファンディングで資金調達を成功させる上での大きなカギ。そこには、押さえておきたい4つの“心情”がありました。
(1)純粋な利他性
相手が喜んだり、相手を助けたりすることが自分自身の満足感になるという心情。寄付による資金調達を考えるときは、まずこの心情がクローズアップされます。
(2)暖かな光
他人を支援できる立場にある自分を誇らしく思う心情です。寄付するという行為そのものに満足感を覚えるタイプ。
これも、支援者自身の内面にもともとある動機です。
しかし、プロジェクトの中盤以降、支援者をもっと増やしたいときにポイントになるのは、これ以外の2つの心情です。
(3)互恵性
相手がお返しをくれたり、自分がお返しをしたりすることで満足感を得る心情。これについて、本書でおもしろい実験が紹介されています。
コスタリカの国立公園で、お土産を渡したグループと渡さないグループに「公園のサービス向上のために寄付を」とお願いしたところ、お土産を渡したグループのほうが寄付した人が8%多かったそう。