人の陰口で慰謝料20万円!損害賠償を請求される身近なトラブル
裁判と聞くと、自分の生活からは遠いものと思うかもしれません。しかし、職場や近所づきあいなど、身近な人間関係のなかにも裁判の事例はあふれています。そして、まさかと思うような判決が下されることもあるのです。
『裁判官・非常識な判決48選』(間川清著、幻冬舎)では、弁護士である著者が、過去に行われた裁判で気になるものや、あまりに非常識と思える判決が下された事例を取り上げています。
判決文というと難しく感じるかもしれませんが、実際は当事者同士の人間模様が垣間見えるもの。また平易な文章なので、専門的な知識がなくても理解することができます。
今回は本書のなかから、身近なトラブルで思わぬ損害賠償が必要になったケースをご紹介します。
■1:子どもが蹴ったサッカーボールの事故で損害賠償1,500万円
校庭でサッカーをしていた11歳の男の子が蹴ったボールが道路に飛び出し、バイクを運転していた85歳の男性が避けようとして転倒してしまいました。
それが原因でこの男性は認知症を発症するようになり、その後肺炎にかかって亡くなりました。
この結果に対し、遺族は少年と両親を相手に損害賠償5,000万円を求める裁判を起こしました。