会社人としての3つの行動指針に基づく「5分間の原則」の重要性
「正確な記録」を心がけることはなによりも重要だということ。
(2)迅速さ
迅速さは、すばやく物事を処理したり、物事の進み具合や人の行動などが滞ることなく進行すること。
もちろん、速さを追求するあまり安全性を無視するわけにはいかないでしょう。しかし、迅速さが安全性の担保や、大きなチャンスを逃さないことにつながるのも事実だといいます。
(3)誠実さ
最後の誠実さは、経理・財務だけでなく、経営トップをはじめとしてすべてのビジネスパーソンが必ず心がけなければならないこと。
仕事の進め方の基本というよりも、人間としてのあり方の基本といってもよいだろうと著者は記しています。
いずれにせよ著者は、この3つを心に据えながら、日々、目の前にあるひとつひとつの仕事を「すぐにやる」ことを実践してきたということです。
しかし、そのことを踏まえながら本書を読み進めると、ひとつの重要なことに気づきます。
著者が「すぐにやる」ことをステレオタイプに把握するのではなく、“深く”理解しているということ。たとえばそのいい例が、「5分間の原則」についての考え方です。
■約束の「5分前」に到着する理由
著者は、人と会うときは、遅くとも約束の時刻の5分前には面会場所に到着するという習慣が身についているそうです。