会社人としての3つの行動指針に基づく「5分間の原則」の重要性
■人に待たされることも悪くない!
ここで著者は、官庁へ審査を受けるための書類を提出しに行った時のエピソードを紹介しています。
審査担当者のところへも約束の5分前に行くわけですが、担当者に急用ができ、15分、30分、ときには1時間待たされることもしばしばあったのだそうです。
相手が遅れるのが常習なら、遅れることを想定し、少し遅く行くほうが効率的だという考え方もあるでしょう。
しかし著者は、いくら相手が遅れても決して短気を起こさず、催促もせず、じーっと座って待ち続けるようにしていたのだといいます。理由は、それが審査の結果によい影響を与えることに気づいたから。
誰しも、人を待たせると後ろめたい気持ちになり、相手に対して少しやさしくなるもの。
お役人も例外ではなく、少し長く待つだけで、気持ちのうえでも仕事のうえでも、こちらが有利になることがあったというのです。少なくとも、審査がスムーズに進むことだけはたしかだったとか。
そして、この体験がべースとなって、30代以降の著者は「人に待たされることも決して悪いことではない」と思えるようになったのだそうです。
そして「5分間の原則を守る」