会社人としての3つの行動指針に基づく「5分間の原則」の重要性
かつて自分が他の人と待ち合わせたとき、相手の人が5分遅れてきたら、15分も20分も待たされたように長く感じたことがたびたびあったのだとか。特に若いころは、そうした他人の遅れを「許せない」と感じたこともあったといいます。
しかし商談をするにしても、会食をするにしても、スタート前から相手に「許せない」と思われては、話が気持ちよくスムーズに進むはずもありません。
だから、「自分は人からそのように思われたくない」「スタートから負い目を感じたくない」という思いから、5分前に到着する習慣を身につけたというのです。
陸上のトラック競技や水泳では、スタート・ダッシュに失敗すると、その後、いくら懸命にがんばっても最初の出遅れを取りも載せないことがあるもの。
同じように「約束の時間」は、それ単独で存在するわけではありません。その後に10分間、30分間、1時間、それ以上かかるかもしれない仕事が待っている。そのことを忘れるべきではないと著者はいいます。
約束の時間は、あらゆる仕事がはじまるスタート時間でもあります。事実、著者も約束の時間に遅れないことで、よいスタートを切ることができ、仕事がうまくいった経験が何度もあるそうです。