昭和の投票率は60%以上!平成の投票率が落ちている3つの原因
これに伴い、それまで政治に期待と関心を寄せていた国民も一気に政治不信に陥ります。バブル崩壊に伴う不景気もこれに拍車をかけ、国民は投票所へ足を向けなくなってしまいました。
*
これらに加え、最近では、投票の政治に対する影響への疑問も投票率を下げる要因となっています。
「政治家は『あなたの一票が社会を変えるのです!』と言うものの、これまで投票してきて実際に政治が変わった手ごたえが感じられない」と誰もが思っているのです。
そのため、近年は、政治に期待せず、みずからNPOやボランティア団体を立上げ、直接国民の生活の向上に貢献する人が増えてきました。そういった団体の出身者の方が選挙に立候補するケースもめずらしくありません。
「投票所に足を運びましょう」という前に、なぜ国民が政治に関心を持たなくなってしまったのか、その背景や原因をきちんと分析し、投票に行きたくなるように政治・行政側がイメージアップをコツコツ行うことの方が大事なのかもしれません。
(文/税理士・鈴木まゆ子)
【参考】
※国政選挙における投票率の推移-総務省
※東京都知事選挙の投票率推移 / 2014年は過去3番目の低さ-THE PAGE