毎月2000円もお金の無駄!マルチビタミンは妊婦に不要と判明
■本当に必要なのは「葉酸とビタミンD」だけ!
調査の結果、もっとも強く効果を裏づけることができたのは葉酸のサプリメントでした。
すでに数多くの研究があるように、「葉酸塩」という栄養素によって、無脳症(新生児が脳の一部および頭蓋が欠損したまま生まれること)や二分脊椎(脊椎の形成が不完全であること)などを含む神経管の異常の可能性を下げるとされています。
イギリスとアメリカが定めたガイドラインでは、妊娠前から妊娠12週を過ぎるまでの間、毎日400マイクログラムの葉酸を摂取することが目安とされ、先天的な異常のある赤ちゃんを生むリスクのある妊婦の場合は、5ミリグラムの葉酸の服用が推奨されています。
そして、もうひとつ効果が認められたのがビタミンD。ビタミンD はきのこなどの食品に含まれるほか、紫外線に当たると皮膚内で生成されます。
カルシウムの吸収を促進したり、骨の維持するためには欠かせない栄養素で、不足するとくる病(骨の石灰化が障害される病気)など骨格の問題を引き起こします。
ビタミンDのサプリメントの効果は葉酸ほど明確ではないものの、1日に10マイクログラム摂取することが妊娠期間中や授乳期に推奨されます。