なぜ日本人の16%は貧困なのに「貧困バッシング」が起きるのか
NHKが『ニュース7』の中で報じた「貧困女子高生」報道が炎上し、話題になりました。
母子家庭の女子高生が、貧困に苦しんでいて進学できない、生活が苦しいとう現状を扱った物でした。
これに対し、ネット上でインタビューを受けた女子高生が特定され、報道内容と異なり高いランチを食べていたことやアニメのグッズを買っていたことが分かり炎上につながったのです。
女子高生の行動の是非は難しい問題であり、ここでは言及を避けますが、今回の炎上は行き過ぎているのではないでしょうか?
ネットでの炎上があった際、批判が苛烈になりすぎたり、バッシングの対象が個人だけでなく、同じような状態にある人全体が攻撃されたりすることは珍しくありません。
今回の件でも、彼女に対する殺害予告だけでなく、貧困で苦しんでいる全ての人に対する攻撃も見受けられます。
その中には「生活保護を受給している人間は甘えているだけ」などの過激な意見も少なくなく、目を疑ってしまいます。
いったいいつから、貧困で苦しんでいる人への攻撃が過激化し、冷静ではない意見が目立つようになったのでしょうか?また、そうなった原因はどこにあるのでしょうか?
■実に16%以上の人が貧困に苦しんでいる
まず、日本の貧困について簡単に説明しましょう。