なんと1万人調査で赤ちゃん「頭囲」異常の多くは計測ミスと判明
調査を行ったグラスゴー大学のシャーロット・ライト博士は「頭囲を正確に測ることは難しい」と指摘しています。
0歳の赤ちゃんはまだ言葉が理解できず、じっとしていません。ママやパパ以外の人(医師や看護師)が体に触ろうとすれば火が付いたように泣き出し、全力で抵抗します。
そんな状態で丸い頭の周囲をメジャーで測るのですから、計測ミスが多いことはたしかに想像できますね。
■赤ちゃんの成長を見守ることが大事
それでは、健診で赤ちゃんの頭囲を測り、指標にすることの弊害とは何でしょう?
前述のライト博士は「頭囲を健康リスクの指標にすることは、両親の不必要な不安をかき立てます。ほかの指標で赤ちゃんの発達や頭の成長に心配が見つかった時にのみ、頭囲データが使われるべきです」と主張しています。
調査データの例を借りれば、実際に水頭症と診断される赤ちゃんは1万人に6人なのにも関わらず、7人に1人の赤ちゃんが「水頭症の恐れあり」と医師に告げられ、MRIなどの検査を受けることになるのです。
これは医療費増加の一因にもなりますし、何よりも、初めての子育てに不安いっぱいの新米ママに要らぬショックを与えてしまいます。