夜更かしは絶対ダメ!睡眠不足が子供のIQを下げる驚くべき理由
ゴッドバウト教授によると、カナダでは子どもの10~25%、自閉症児の45~85%が睡眠に問題を抱えています。
■子どもの能力開花の可能性も
この、睡眠と認識能力のあいだの関係性は、調査が行われた自閉症の子ども達のグループと、そうした問題を抱えていない子ども達のグループ両方に共通して見られました。
しかし脳波の波形と、どんな認識能力が影響を受けているかについては両グループで違いがあることも判明したのです。
これは、自閉症の子ども達の脳は、一般的な子ども達と違う領域が発達していることを示しています。このことについてゴッドバウト教授はこう考えています。
「この結果は、自閉症を患う人々に希望を与えるものです。睡眠の質を高めることが、自閉症を患う人にとっては新たな能力を開花させる可能性を持っているのです」
自閉症患者には、並はずれた記憶力を持っている人や、ジグソーパズルをあっという間に仕上げてしまう人、美しい絵画や音楽を生み出す力を持っている人など、天才的な能力を持っている人が多く存在します。
こうした能力も、睡眠の質と深くかかわっているのかもしれません。
いつの日か、睡眠と脳波の研究はこうした特殊な能力の源泉を突き止めるかも……。