曖昧な説明がなくなる!必ず数字入りで話す「数会話」のメリット
たとえばふたりが勤務しているアパレルメーカーは表参道にお店を構えているのですが、あるとき木村はそのお店に数学女子を同行させます。
すると、「これから表参道店に売り場チェックに行くけど、ついてきて」という木村に対し、「数字が入っていませんけど」と数学女子。
確実にイラッとくる展開ですが、「表参道店って、どんなお店ですか?」「訪問の目的を数字で教えてください」という問いに答えながら、木村はあることに気づきます。
「店舗別売り上げは前月ナンバー1、ブランド『WIXY』の売上の約20%を占めている」
「訪問の目的は、春アウターの売上を3月よりも1.2倍にするため」
このように会話に数字を使うためには、嫌でも具体的にものごとを考えることになるということ。
いわば、具体性がなく曖昧な状態では、数字は絶対に使えないものだというわけです。
■“数会話”でビジネスに必要な数字に気付く
そしてその晩、数学女子についての愚痴を話す木村に対して、年上の彼女が気になることをいいます。「結局ビジネスってヒト・モノ・カネが動くことじゃない?それって突き詰めていくと、けっこうほとんどのことが数字で表現できるのかもしれない……なんて、まだよくわからないけど」