人口1000人にたった2人?高齢化の日本で深刻な医師不足事情
医師の数が少ない上に、名医といわれるような人まで、ものすごく安い給料で働かされているという現実があるといいます。
病院勤めの若い医者の待遇をよくしないと、医療界の未来は暗いということ。田原氏は「病院の料金は、名医だからって高いってことはなく、名医も新人医師も基本的に同じ。
でも、ヘタな医師は、時間がかかったり、輸血や薬をいっぱい使ったり、術後の経過が悪くて入院が長引いたりするから、余計にカネを取られてしまう。病院勤めの医者は給料制だから、病院からすると、ヘタな医師のほうが売り上げが大きいわけ」と痛烈に話しています。
■医師不足が解消しない根本的な原因とは
この問題を解決するために、榊原氏は「混合診療を広く認めるべき」との考えを述べています。
健康保険がきかない薬や検査を使っても、残りの治療にかかる部分は保険がきくようにするのが「混合治療」。保険診療と保険外診療の併用をもっと広く認めるところから始めないと、医師会は変わらないということです。
竹中氏は「医師会は医者同士が競争するのが嫌なんでしょう。混合治療を認めると、薬について熱心に研究している医者が、必要な薬をどんどん使い患者を治し、よい医者と評判が立って患者を集める。